駆け抜ける森 見上げた空

ツイッターで掲載中の『連続ツイート小説』おまとめサイトです。

「家路」①夜のホームにて

 今日もまた残業で帰りが遅くなった。一人駅のホームに立ち電車を待つ。この時間になっても都心では多くの人が行き交う。それでも、ラッシュの時間と比べれば圧倒的に少ないのだが、いつの時代に何を考えて作られたのかと思うくらいに人の数に比べて狭いホームにいると、どうしても人との接触を避けられない場合も多い。

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「まちづくり」④再開発の現場で

 そんなことを思いながら歩いていると、広い敷地の建物を壊し、新しく再開発を始めている区画に出た。この辺りは、ドミノ式の処以外にもあちこちでビルの建て直しや再開発が行われている。面白いもので、建物は一端取り壊されると、元々そこに何があったのか思い出せなくなる。

 

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「まちづくり」③古いものと新しいものと

 古いものと新しいものが混在すると、何故か日本ではそれぞれの存在が個性を主張していて巧く溶け合っていない印象がある。

 これに対してヨーロッパでは見事に溶け合ったような町並みが出来上がっている例が多い。少なくともそう感じる。

 

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「まちづくり」②日本橋川のほとりで

 そんな、どうでも良いようなことを考えながら歩いていると、日本橋川のほとりにある、ちょっとした広場に出る。

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「まちづくり」①雨上がりの街

 取り敢えず、午前中の仕事が一区切りついたので、外に出ることにした。私は、出来るだけこの閉鎖的空間から逃れたいので、何かに理由をつけて外に出るようにしている。といっても、そうそう理由なんて無いのだけれど。

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「みゃう」⑮番外編 雨の日

「みゃう、ただいま」

部屋に戻ると、いつもなら玄関までお迎えに来るのだが、今日はいない。

「みゃう?」

中に入り、部屋の中を見渡してみた。

…いた。

みゃうは、掃き出しの窓の下で、窓を伝う雨の滴を夢中で追いかけていた。

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(番外編)

「みゃう⑭エピローグ

病院から戻ると、珍しく大家さん夫婦がアパートの前に来ていた。

どうやら、新しく入居する人の部屋を確認していたらしい。

挨拶をすると、奥さんからは元気な声が、大家さんからは相変わらずの控え目な笑顔が返ってきた。

私は、先日見た不思議な猫の話をしてみることにした。

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