目が覚めると、みゃうはもう段ボールの箱から出ていた。
どこにいるのかと部屋の中を見回してみると、窓の下の薄日が差し込む辺りに動くものがある。後ろから光を受けて、ふわふわした輪郭が浮き上がっている。
みゃうだ。
起き上がった私を見て、みゃうは、みゃっと鳴いた。
いつもなら、私を見かけると寄ってきて身体を擦り付けるのだが、今朝は窓の下から動こうとせず、こちらを見ている。
そうか、トイレに行きたいのかな。
掃き出しの窓を開けると、ひょいっと飛び降りて、そのままどこかへ駆けていった。
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